🌿SOCIETY/ART 弱さと強さのゆらぎに ふれてみる
〜「弱者性」が生まれるときの、関係の力をひらく
〜演劇 × グループシステムワーク
現代社会では、弱さそのものを善悪で語らないことが、
むしろ“普通”になってきています。
かつては、弱者を排除したり、
「強いものが残るべきだ」という価値観が
公然と“正しい”とみなされた時代もありました。
しかし今、そのような発言はむしろ強い批判を受けるでしょう。
私たちは長い時間をかけて、弱さを排除するのではなく、
できる限り支え合おうとする方向へシフトしてきました。
けれど、その一方で──
弱さに対して“善意をもって”関わろうとするあまり、
その善意が過剰になり、誰も悪意を持っていないのに、
場全体が疲弊したり、特定の個人に負荷が集中してしまう
という現象が、静かに起きています。
弱さは、誰もが抱える自然な脆さです。
そしてその脆さは、ときにケアを必要とし、
ときに場に大きな影響力を及ぼす“力”として現れます。
弱さそのものは悪ではありません。
しかし、弱さがどのように扱われるかによっては、
周囲に優しさや連帯を生むこともあれば、
沈黙や不均衡、疲弊を生むこともあります。
たとえば、
慢性的な不調、メンタルの揺らぎ、育児、家庭の事情、
あるいは働き方・雇用の不安定さ、性別や文化的背景など──
社会が「弱さ」とラベルを貼りがちな場面はたくさんあります。
しかし、その“弱さ”が
「もっと理解してほしい」「まだ足りない」という切実さを帯びると、
善意の配慮が重なり、本来責任感の強い個人に負担が集中したり、
全体が言葉を失っていくことがあります。
ときに、組織が最大限譲歩しても、
周囲の疲弊や沈黙の中で“新しい不条理”が生まれてしまう。
ここで扱いたいのは、
弱者が悪い/強者が悪い、という単純な図ではありません。
弱さと強さは固定された属性ではなく、
文脈によって揺れ動き、ときに反転する“関係の動き”です。
弱さから生まれる正義が、
気づかぬうちに誰かを追い詰めてしまうこともあれば、
強い立場に置かれた人が、自分の弱さを一切語れず
孤立していくこともあります。
その背後には常に、
関係・役割・社会構造の“見えない力”が流れています。
今回のワークでは、この“見えない力の流れ”を
善悪の問題ではなく、
構造として、関係の動きとして扱います。
まずは システムアウェアネス(SA) の視点から、
弱さ/強さ/善意/沈黙/負荷/正義/疲弊
といった力がどのように循環し、
どこで不均衡が生じるのかを丁寧にクリアにしていきます。
そのうえで、
演出家・俳優として活躍するのみやさんとともに、
これらの“見えない力”を
演劇の身体を通して可視化する実験 を行います。
このワークは、誰かを責めるためでも、
弱さを否定するためでもありません。
弱さを奪わないために。
声を消さないために。
そして、その声が別の誰かを追い詰めないようにするために。
現代社会のなかで私たちが直面している
“弱さと強さのゆらぎ”や“善意の疲弊”を、
ともに観察し、感じ、考え、
新しい理解へつなげていく時間になればと思います。
ご参加、お待ちしています。
🕊当日の流れ(予定)
チェックイン
身体に開くアイスブレーク(のみやさん)
“弱さと強さのゆらぎ”についてのミニレクチャー(横山)
グループシステムワーク
その日の場から立ち上がる演劇的表現(のみやさん)
クロージング
📍開催情報
日時: 2026年1月9日(金)10:00〜18:00
場所: 100人の本屋さん
東京都世田谷区若林4-25-14 コーナー松蔭2F
世田谷線「松陰神社前」駅からすぐ
(ファミリーマートの2F)
料金: 13,200円(税込)
定員: 15名
お申込み: https://peatix.com/event/4697245/view
👥コ・ファシリテーター紹介
野宮有姫(ノミヤ ユウキ)| 詩人・演出家・共同創作者
所属:青年団 / 一般社団法人図図倉庫net 理事/ ぷくぷく醸造
詩や演劇を軸に、「社会全体を舞台」と見立てる視点から表現を行うアーティスト。町や空き家、里山や集落をめぐりながら、人や環境、歴史の関係性を織り込み、観客と舞台の境界をゆるやかに解きほぐすような体験をつくっている。これまでに、廃校や空き家、里山などを舞台にした回遊型演劇や、地域の風土や食と結びついた詩作、集落全体や村全体を舞台とした滞在型のアートツーリズムの演出構成などを手がけてきた。
現在は福島県南相馬市にも拠点を置き、クラフトサケ醸造所で働きながら、土地と人を結ぶ発酵文化や暮らしの知恵をリサーチしている。 また、教育現場での演劇指導や、大学での講義、社会人向けワークショップのファシリテート、企業理念や広告への詩の寄稿など、日常や仕事、地域にひらかれた「舞台づくり」にも取り組んでいる。 舞台と日常、創作と暮らしのあいだを行き来しながら、からだや感覚を通して世界との関係性を捉え直す試みを続けている。
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